上映作品紹介

コンペティション部門

『ラストホール』

11/10(金)16:35~

(71分)

東京でプロダンサーを夢見る牧野暖22歳は、長らく病床に伏せていた一人親の父、陽平の退院の手引きする為、地元に戻っていた。
メタセコイヤの並木が聳える一本道に軽トラを走らせる暖は、助手席で気丈に振舞う陽平を遠くに見つめ、どこか遇らう素振りをしている。
時を同じくして、暖の幼馴染である壮介が牧野家へ介護用ベッドを持ち込みに尋ねてくるが、何やら確執を孕んだ様子の暖と陽平の姿を目の当たりにし、暖と共にその場を後にする。

6年後、東京。
ダンサーとして鳴かず飛ばずの暖。
日々のストレスに苛まれながら生活を続けていたある日、自らが主催する単独公演の本番を目前にしながらも突如その場から逃げ出してしまう。
家路に着く暖は路肩に停車している一台の軽トラに目を遣るとそこには、幼馴染の壮介の姿がある。
暖「なにしてんの?」
壮介「おっちゃんの命日やで、今日」
あの日から咀嚼できない感情を抱えた二人を乗せた傷だらけの軽トラはやがて、東京の街を後にする。

監督 秋葉 美希
出演 秋葉美希、田中爽一郎、高尾悠希、優美早紀、吉行由実、森羅万象、鈴木卓爾、吉田哲子、夏美沙和、荒木健吾、川瀬陽太
制作 2023年
監督プロフィール
秋葉 美希(あきば みつき)

滋賀県出身。2017年京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映画学科俳優コース卒業。
中学生時代からストリートダンスを始め、ダンサーに憧れるも21歳の時、自身の父の死をきっかけに本格的に俳優活動を開始する。主な出演作に
「退屈な日々にさようならを」/今泉力哉監督
「少女邂逅」/枝優花監督
「赫くなれば其れ」猫目はち監督 などがある。
映画を中心に活動する俳優であり、本作が初めての長編監督作である。