上映作品紹介

コンペティション部門

『ロマンチック金銭感覚』

11月11日(土)10:55~

(120分)

映画監督である龍蔵と麻悠は、働けど働けど常にお金がない貧乏監督コンビだ。
その理由は売れない自主映画を定期的に作り続けているからである。生活費も底を付いたある日、二人は映画作りには避けて通れない「お金」について考え始める。
ある夜、突然に旅人が来訪し、二人に問いかける。
「お金って何ですか?」と。二人はそれに答えることが出来なかった。 それから家では奇妙な出来事が起こり始める。突然黄金虫に変身してしまう龍蔵、置いた覚えのない種籾や蜂の巣、得体の知れない何か、鉱石ラジオから傍受した異次元ラジオ、定食屋さんで見るCM… その過程で二人は「地域通貨」という存在に出会い、その実践者に話を伺う。話を聞くうちに、普段何気なく使っている法定通貨の外側に、とてもロマンチックな経済圏があることを認識する。
どこまでが二人の妄想で、どこからが現実なのか?
果たして二人は映画を完成させることが出来るのか?

監督 緑茶 麻悠、佐伯 龍蔵
出演 湯山 大一郎、傍嶋 飛龍、江頭 一晃、新井 和宏、武井 浩三、TAKE、林 憲子、髙 義彦、小松 貴(声)、竹下 しんいち、土屋 ひな、矢鱈 鯉寧、西村 ひなた、みなみ りょうへい、諸江 翔大朗、タケダ ナヲ、梅岡 浩、箱崎 恵子、山ぐるみ、小吹 修三、髙 哲郎、荒木 秀行(声)
制作 2022年
監督プロフィール
緑茶 麻悠(りょくちゃ まゆ)

京都市立芸術大学卒業。油画を専攻。在学中にミュージカルと出会い出演する。
大学を卒業後、上京し俳優として数々の舞台や映像作品に出演。
一人でできる絵画制作とは正反対の表現方法、仲間で作り上げていくことに魅力を感じ、舞台演出や短編映画の脚本、監督を進めていく上で、自分のルーツを知るために出身の京都へ戻る。2017年に監督した短編「wind chime」が新人監督映画祭にてグランプリを受賞。

佐伯 龍蔵(さえき りゅうぞう)

1985年生まれ、富山県出身。
2007年より富山のミニシアターで映写技師として勤務。
2012年に上京後、市井昌秀や矢口史靖の作品に助監督として参加。2020年、東京世田谷区を舞台に長編映画「あそびのレンズ」を監督。本作のテーマは、高校時代に父親からもらったミヒャエル・エンデの「エンデの遺言」がベースとなっている。